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夏の“養生(ようじょう)”

夏の“養生(ようじょう)”

診療所のある昭和町、また阪南町付近は、昭和4年に土地区画整理がされ、その頃に建てられた町屋といわれる木造住宅もまだ残っています。こうした住宅は通気性がよく、高温多湿な夏を少しでもしのぎやすくさせてくれます。しかし今の生活環境は、周囲に建物が密集したり、鉄筋コンクリートのマンションであったり、通気性が妨げられています。そして最近の酷暑から、夏はエアコンなしではまずやっていけません。実際、夏バテや熱中症防止のため、エアコンを入れることや、水分補給を心がけることは必要です。

しかし、暑いからといって、1日中エアコンを入れて室内にこもっていることは、健康によくありません。そのときに涼しくても、後日、かえって疲労が増すのを感じた方もおられると思います。外は暑く室内だけ冷やすと、気温差から自律神経系に支障をきたします。そもそも夏は、身体の新陳代謝が盛んになり、たまった老廃物が、汗と一緒に流れ出ます。汗をしっかりかかないと、老廃物の排出が妨げられて疲労の原因となります。最近、子供さんが、幼少時から空調の効いた部屋ばかりで過ごしていると、汗をかく“汗腺”が発達せず、成長してから熱中症をおこしやすくなることもいわれています。総じて、1日1回は早朝や夕方に、汗をかくようにし、かいた汗は、エアコンで乾かすよりも濡れタオルで拭くようにしたほうがよいです。

そうはいっても、職場環境を選ぶことはできません。炎天下、外回りで上着を持って移動して働いている方、室内でも暑い工場や飲食店で働いている方は、注意しないと熱中症になりそうです。そうした方は水分補給を、できれば冷たい清涼飲料水よりも常温のお茶、スポーツドリンクをとることが望まれます。他方、買物にいって涼しく感じるスーパーやショッピングモールで働いている方は、1日中冷気をあびて、身体が冷えて体調を崩してしまうという方もおられると聞きます。そうした方は衣服に気をつけ、暖かい飲食物をとることが望まれます。身体的不調はこころの不調につながります。

健康法をとりあげたTV番組は視聴率が上がり、雑誌は売れるそうです。私は、心にも影響がある体調不良に、漢方薬を処方することがあります。いわゆる夏バテに対し、「清暑益気湯」という方剤(処方薬)が無難でよく使います。しかしもう少し細かく診て、エアコンで寒くなったという方には、桂枝(けいし)、附子(ぶし)、あるいは麻黄(まおう)といった、身体を温める生薬がある方剤がいいことがあります。冷たい飲み物で胃腸が弱ったという方には、生姜(しょうきょう、しょうがのこと)、それを乾燥させた乾姜(かんきょう)、蘇葉(そよう、しその葉のこと)、陳皮(ちんぴ、みかんの皮)や、香附子(こうぶし)といった生薬がある方剤がいいことがあります。先達の先生から学んだことです。しかしやはり、日常の衣・食・住と睡眠が基本的に大事です。これらによく注意を払って“養生”してください。

2016-07-29 10:33:31