心理相談室(カウンセリング)

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「カウンセリングはやっていますか?」とのご質問があります。お答えは一つではありません。“患者さんにとってカウンセリングとはどのようなことですか”と、イメージをお聞きします。すると、“お話をよく聞いて、説明やアドバイスをしてほしい”とよくいわれます。これは特別なカウンセリングではなく、どの精神科や心療内科でもやっているはずです。
 しかし、お薬による治療と通常の短時間の診察だけでは不十分な場合があります。ひとつには、お薬による治療を補うために、一定時間以上の面接を一定期間続けることが必要な場合、もうひとつは、純粋にこころの問題で、長い時間をかけるカウンセリングが主たる治療法として適当な場合があります。  現在、「心理相談室」を併設して、臨床心理士によるカウンセリングを行っています。当初は自由診療のカウンセリングのみでしたが、現在、最初の6回分を、医師の一般診療時後に保険診療で行う面接としています。お薬による治療を継続しつつ、不安障害(パニック障害、社会/社交不安障害)、強迫性障害、うつ、不眠、摂食障害などで具体的な課題を設定し、認知行動療法を背景とした一定の目標を達成するプログラムを作っています。また、リラクゼーションやアサーショントレーニング(言いたいことをいう練習)のプログラムもあります。そして、特定の課題がなくても、一定時間お話をお聞きし、感情を整理し、気づきを得ていただく場合もあります。経験上、6回ほどで多くの患者さんに納得していただいており、さらに数多くの患者さんに提供できるよう考えた結果です。また、心理検査によって性格を調べることや、知能検査等を行いADHDやアスペルガー障害などの発達障害について調べることも、保険診療のなかでできます。
 それでも、より長期間のカウンセリングを希望される方には、自由診療で行っていただいています。実際、上記の課題をより深く達成するために、そして患者さん(クライエントさん)にお気持ちに長期間寄り添うために、必要な場合があります。これは医療保険がききません。診察券とは別の番号の受付券を発行し、院長の診察とは別の日に、独立して行う30~60分の自由診療の治療です。現在当院には、女性の臨床心理士や心理士が3名勤めています。多くの方に対応可能ですが、年齢や性別による相性の問題があれば、心理専門家の方々をご紹介することもあります。現在、30分で3,000円から60分で6,000円まで、時間と料金を設定しています。頻度も、週1回はお越しいただくものから、隔週ないし月1回お越しいただくものまで様々で、オーダーメイドで設定します。また無断でキャンセルされた場合、キャンセル料をいただきます。カウンセリングにはそれだけの価値があり、時間が抜けることで、他に受けられたであろう方の予約ができなかったことになるからです。それをご理解いただければ幸いです。
 院長自身、臨床心理士資格も持ち、来談者中心療法、認知行動療法、そして精神分析的心理療法等に照らして、カウンセリングが適当で、必要かつ可能かどうか、判断したうえで決定しています。ご不明な点があれば、お問い合わせください。